ふきのとう味噌の作り方|簡単レシピ|おいしい食べ方もご紹介

「ふきのとう味噌は簡単に作れる」ということをご存じですか?

今回ご紹介するふきのとう味噌の作り方は、刻んで炒めて煮詰めるだけ

とても手軽なので、手作りをおすすめします。

また、ふきのとう味噌は使い道が豊富で、食べ方もいろいろです。

自家製ふきのとう味噌で、春の香りをたっぷり堪能してくださいね。

目次

春の山菜、ふきのとう

ふきのとうは、ほろ苦さと独特の香りが人気の山菜です。


「春の使者」とも呼ばれるふきのとうは、まだ雪が残る時期から出てきます。

ふきのとうはフキの花の蕾で、フキは花が終わった後に葉茎が伸びる植物です。

山や草地などに生えていて、川の近くなどでも目にすることが多いですよね。

ふきのとうを山菜として食用にするなら、山の沢で採れたものがおすすめです。

水辺のふきのとうはスッキリした味わいで、えぐみも少なく、おいしく食べられますよ。

*そのほかの春の山菜についてはこちらから
山菜の栄養には今体に必要な効果がある!春が旬の山菜を楽しもう

ふきのとうの栄養と効能

ふきのとうには、体にいい栄養素がたくさん含まれています。


「苦味」と「香り」が特徴の、春が旬のふきのとう。

代表的な人気の食べ方といえば、天ぷらや、ふきのとう味噌ですよね。

ふきのとうに含まれる栄養素には、健康や美容に嬉しい効果が多いです。


ここでは、ふきのとうの主な栄養成分により期待できる効果をご紹介していきます。

デトックス効果

ふきのとうは、デトックスにおすすめの食材です。


冬は代謝が下がるので、どうしても体内に老廃物が蓄積されてしまいます。

そのため、暖かくなってくる春には、体に不調が起こりやすいのです。


ふきのとうに多く含まれるカリウムアルカロイドには、デトックス作用があります。

代謝が促進されると体の機能が上がるので、健康な体づくりに効果的です。

また、余分な水分やナトリウムが排出されるので、むくみも改善されますよ。

*デトックスについての詳しい情報はこちらをどうぞ
春の食材でデトックス!旬のものを食べることには意味がある【保存版】

便秘解消効果

ふきのとうを食べると、便通の改善につながります。


ふきのとうに豊富に含まれる食物繊維は、腸内環境を整える栄養素です。

食物繊維を含んだ便は、腸内の水分で膨らみ、腸の蠕動運動を促します。

また、食物繊維は腸内にいる善玉菌のエサになり、腸内細菌のバランスを整える作用も。

ふきのとうを食べることで、腸内環境を改善し、スムーズな便通が見込めます



このように、ふきのとうは腸活にもおすすめの食材です。

腸活は便秘解消の他にも多くの効果があるので、リンク先を参考にしてみてくださいね。

*腸活の効果はこちらから
腸活による効果とは?腸内環境を改善して体の中から健康になろう

美容効果

ふきのとうには、アンチエイジングや美肌の効果があります。


ふきのとうは、ビタミンやミネラルを豊富に含む食材です。

美容効果がある栄養素として、ビタミンEとポリフェノールが挙げられます。


ビタミンEが持つ強い抗酸化作用は、アンチエイジングに適した「若返りのビタミン」です。

また、苦み成分であるポリフェノールも、抗酸化や新陳代謝を促進する働きがあります。

デトックスにより美肌も目指せるので、ふきのとうの美容効果は大きいです。

薬草としての効果

ふきのとうは、古くから薬草としても使われてきました。


苦み成分であるポリフェノールのフキノール酸は、咳止め薬に使われている成分です。

また、フキノール酸には、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンを抑制する効果もあります。

旬のふきのとうを食べて、春の花粉症対策ができるのは嬉しいですよね。


そして、香りの元であるフキノリドは、消化液の分泌を促進し胃腸の働きを助けます

これらは、ふきのとうだけが持つ特有の成分で、ほかのものには含まれません。

こういった成分が風邪や胃腸の不調に効くとして、民間薬として利用されてきました。

薬草としても使われてきたふきのとうは、日本のハーブだともいえますね。

*参照:熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

ふきのとう味噌とは?

ふきのとう味噌は、春を楽しめる季節の保存食です。


ごはんのお供にぴったりな春の山菜料理、ふきのとう味噌。

地域によって、ふき味噌ばっけ味噌などと呼ばれることもあります。

調味料の味噌とは違って、そのままおかずにもなる「おかず味噌」の部類です。

おかず味噌は具の入った甘い味噌で、その名の通りおかずにもなります。


ふきのとう味噌は、ほろ苦さと爽やかな香りを堪能できる春の味噌です。

お酒の肴にもなり、さまざまな食材に合う万能さを持っています。

ふきのとう味噌の作り方

ふきのとう味噌の作り方には、たくさんの方法があります。

どれが正解ということはないので、お好みのものを探すといいでしょう。

今回ご紹介するのは、長期保存可能なふきのとう味噌の作り方です。

この作り方で作ると、香り高いふきのとうが楽しめますよ。


スーパーで買えるふきのとう1パックだと、割合は変わりますが同じ分量で作れます。

そして、ふきのとう多めがお好みな方は、ふきのとうを倍量にしてもいいでしょう。

その際は、炒める油の量も倍にしてくださいね。


ふきのとう味噌


【材料】
ふきのとう 100g
植物油 大さじ2
味噌  120g
砂糖  50g
酒   大さじ3
みりん 大さじ2
醤油  小さじ1/2

【作り方】

  1. ふきのとうは外葉をむいてよく洗い、水気を切って粗く刻みます。

  2. 刻んだふきのとうを油で炒めて、全体にじっくりと火を通します。

  3. 調味料をすべて混ぜ合わせて、火が通ったふきのとうに加えます。

  4. 好みの固さになるまで、全体をしっかりと混ぜながら煮詰めます。

  5. 完成したら、瓶詰めや小分けにするなどして保存しましょう。


このレシピでは、ふきのとうを多めの油でじっくりと炒めることで、アクを抜いています。

ハーブと同じく、ふきのとうも炒めると香りがしっかりと出る食材です。

また、炒めていると水分も飛んでいくので、長く保存ができる状態になります。

この作り方なら長期間冷蔵庫で保存でき、1年中ふきのとう味噌を楽しめますよ。

ふきのとう味噌の食べ方

ふきのとう味噌は、いろいろな料理に合わせられます。


炊きたてのごはんにふきのとう味噌を乗せて、シンプルに食べるのは最高ですよね。

また、おにぎりの具にしたり、焼きおにぎりに塗るのも外せません。

しかし、ふきのとう味噌は、ごはん以外の食材に合わせてもおいしいのです。

おでんの味噌だれのように、ふろふき大根厚揚げにかけてもいいですね。

そして、焼いた肉や魚お刺身などにトッピングすると、香りが引き立ちます。

さらに、揚げたじゃがいもにバターとふきのとう味噌、というのも合いますよ。

ふきのとう味噌は多くの食材に合うので、ぜひご家庭でも試してみてくださいね。

ふきのとうの保存方法

ふきのとうは、入手したらすぐに使った方がいい食材です。

収穫してから時間が経つと、えぐみが強くなり、香りも薄くなります。

加熱すれば冷凍保存もできますが、冷凍はどうしても変質してしまいますよね。

そこで、すぐに使わない時に最適なのが、しっかりと香りを残せる「オイル漬け」です。

ふきのとうのオイル漬けも、手間がかからず簡単に作れますよ。



<ふきのとうの保存期間>

保存状態保存期間の目安
生のまま冷蔵庫1~2日
加熱して冷凍1ヶ月
オイル漬け1~2ヶ月
ふきのとう味噌1年


オイル漬けもおすすめ

ふきのとうのオイル漬けも、色々な食べ方ができます。

例えば、パンに乗せたり、和え物や炒め物に加えるなど、使い道はさまざまです。

特にパスタがおすすめで、最後の仕上げに混ぜ合わせるとグッと香りが引き立ちますよ。

この時期なら、シラスや鯛、あさりなどの具材に合わせるのもいいですね。

《ふきのとうのオイル漬け》

お好みの大きさに刻んだふきのとうを、オリーブオイルでじっくり炒めます。

この時、軽く塩を少々振っておくと、ふきのとうの形が崩れにくくなります。

しっかりと火が通ったら瓶に入れ、オリーブオイルで満たします。

オイルの量は、ふきのとうがしっかりとかぶるくらいにするのがコツです。

この方法なら、冷蔵庫で1~2ヶ月ほど保存できますよ。

オイルにもふきのとうの香りが移っているので、オイルごと使ってくださいね。

まとめ

ふきのとう味噌は、下処理なしでも簡単に作れる春の山菜料理です。

ふきのとうはアクの強い山菜ですが、調理法次第で、かかる手間は変わります。


今回ご紹介した作り方は、炒めて調味料と煮詰めるだけの、簡単な方法です。

多めの油で炒めることでアクやえぐみを減らし、同時に香りも引き出します。

この方法は、香りの強い食材に応用できる、洋食で使うハーブと同じ技法です。

ポイントさえ覚えておけば、多くの料理に活用できますよ。


また、さまざまな食材に合わせて楽しめるのも、ふきのとう味噌の醍醐味です。

ぜひ手作りのふきのとう味噌で、春を存分に味わってくださいね。


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この記事を書いた人

アラフォー料理人ライター
栄養士・調理師の資格を持ち、長年飲食業界で腕を磨きながら食の重要性を追究。糖尿病などの病気に対応した食事療法についても学んできました。
食の専門家として、食に関連した健康・美容に役立つ情報をお届けします。

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